台風ハイエン被災零細農民の生計向上プロジェクト

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対AFCCOローンアドミニストレーション研修を実施しました

2017.06.28

 PPJのフェイスブックにもアップしましたが6月13〜16日までABYOG市でローンアドミニストレーション研修を行ってきました。今回はパートナー協同組合の内の一つ、Abuyog St. Francis Xavier Credit Cooperative (AFCCO)が対象です。

主な参加者は事業部門責任者、財務部門責任者、経営情報システム責任者、支店長、農業技術者専門家、商品開発担当者、そしてローンオフィサー。この研修は、新商品のデザインをオぺーレーションの視点から見据え内部プロセスに不具合が生じないか確認し最終化、かつ実際にフィールドで商品を扱うことになるローンオフィサーに対して、新しい商品の知識や取扱スキルを提供することを目的としています。研修の結果、新農業マイクロファイナンスローン商品はお米を対象にすること、ローンの返済は収穫時期に合わせ、金利のみ毎月返済とすることになりました。 

熱心に議論を交わすAFCCOの職員

今後の予定は、AFCCOの支店(Burauen、Abuyog、 Lapaz そしてAlang-alang)のカバーするエリアのお米の農期が始める11月に合わせてパイロットテストを開始、そしてローンサイクル終了する来年4月に新商品の見直しを行うことなっています。パイロットテストは全部で2ローンサイクル実施、プロジェクト終了までには新商品を最終化させる予定です。 

Abuyogの水田

農業向けマイクロファイナンスローンの新商品開発ワークショップを実施してきました

2017.02.14

 2月6日から10日までレイテ島・タクロバン市にて農業向けマイクロファイナンス(AMF Agricultural Microfinance)ローン商品開発ワークショップを開催しました。今回は本プロジェクトのパートナーである3つの協同組合から計26名が参加しました。お互いのアイデアや経験を共有・交換できたことで、1団体の枠を超えた商品設計の可能性を探求できたのではないでしょうか。

ワークショップの様子:ファシリテーターEDWIN PERAZ

  【スケジュール概要】

 1日目
  • - デマンド・サプライスタディーの結果報告
  • - AMFローン商品が何故必要なのか
  • - AMFローン商品開発における基本原理と開発プロセス
 
2日目
  • - AMFローン商品の概要定義
 
3日目
  • - 新商品のローンプロセス策定(Micro office Visioの使い方)
 
4日目
  • - リスク分析
  • - ワークインストラクション策定(プロセス毎の具体的な指示書)

 

参加者にとっては初めてのエクササイズも多く、ワークショップ中に詳細な商品デザインを定義するには至りませんでした。現地専門家によると、多くの協同組合が既存の(他の協同組合の)ローン商品デザインをコピペし、自団体商品として提供しているケースほとんどらしいです。特に今回は特定の農産品(タロイモ、米、トウモロコシ、ピーナツなど)をターゲットにしたローンであり、それぞれのコモディテイプロファイルに基づいてローン額を決めるとともに、付帯するリスクを分析し、具体的な対象法をきっちりと検討する必要があります。我々プロジェクトチームは今後も継続してデザイン工程を支援してきます。

修了書を受け取ってしうれしそうな参加者

農業マイクロファイナンス商品開発に向けてフィールドワークを行ってきました

2016.11.16

11月3日〜11日にかけてレイテ島に行ってきました。今回の目標は現地の農業マイクロファイナンス市場、特に顧客のニーズと既存サービスの調査です。9日間かけてレイテ島のパートナー協同組合3か所(Calubian、Abuyog、Sogod)を北から南へと廻ってきました。

農業マイクロファイナンス商品開発の第一歩となる今回の調査では、「コモディティプロファイル」も併せて実施しました。「コモディティプロファイル」とは、農作物の生産プロセス(土地づくり、耕地、病害虫防除から収穫まで)におけるキャッシュフローを洗い出すツールです。具体的には農民の毎月の人件費と材料費・設備費を具体的に算出します。農業は気候や災害の影響を受けやすく、よって農業マイクロファイナンス商品は一般的にリスクが高いといわれています。ですので農民のキャッシュフローに合わせた貸出金額や返済時期を設定することが、マイクロファイナンス機関(MFI)にとって非常に重要となります。

 

ココナッツのコモディティプロファイル作成中

また現地ステークホルダー計20団体以上(地域の農政を司る公的機関、パートナー協同組合、協同組合の顧客である農民、作物保険を提供している政府機関、協同組合と競合関係に当たる正規・非正規金融機関)に対しインタビューを行いました。ここで収集した情報を分析し、市場の現状と顧客のニーズを明確にしていくことで今後開発していく商品デザインのベースを作り上げていきます。

移動が多く体力的に疲弊しがちな出張ではありましたが、顧客である農民との交流は本プロジェクトを実施していく上で新たなモチベーションを与えてくれました。普段はマニラにある現地パートナーのオフィスで仕事をしており、本プロジェクトの最終的な受益者である農民の生活に触れる機会はありません。「百聞一見にしかず」と言いますが、やはり現地に行くことから始まるのですね。

お米とキャッサバを栽培する農民たち

6月以降の状況

2016.10.18

お久しぶりです。前回のブログから大分時間が空いてしまい大変失礼しました。プロジェクトチームの人員体制の変更等でブログの更新がすっかり滞ってしまいましたが、プロジェクトの方は予定通りに進んでいます。来月からは被災した零細農民のニーズに答える農業マイクロファイナンス融資商品の開発のためのニーズ調査を開始する予定です。

さて、6月以降に実施した活動を以下、簡単にご報告します。

 

6月〜7月:社会的業績管理SPM)戦略改定ワークショップの実施

本プロジェクトのパートナーとして選定した3つの協同組合型マイクロファイナンス組織(MFI)に対してSPM戦略改定ワークショップを実施しました。このワークショップを通して、MFIは実際にSPM(社会性と財務面のバランスの取れた経営を目指すマネジメント手法)を組織の戦略や事業計画に織り込む作業に取り組みました。具体的には、組織のコアバリューと使命の明確化、組織の現状分析、組織の戦略目標達成までのシナリオを定めた戦略マップの作成、社会性、財務、顧客(顧客とステークホルダー)、内部統制(業務管理、顧客管理、技術革新、制度)、資本(人材、情報、組織)の5つの視点から戦略毎の目標を定めたバランススコアカード(BSC)の作成です。ちなみにこのBSCが各組織のSPM戦略計画であり、我々が戦略の進捗状況をモニタリングする際の指標となります。

協同組合は本来的に会員である顧客の便益に資する組織であるものの、このSPMというマネジメント手法、またその概念は、参加した理事やマネージャーたちにとって新しいものであったそうで、大きな手ごたえを感じるワークショップになりました。

SPM戦略改定ワークショップ

戦略マップの作成

8月:ガバナンス研修の実施

81012日の3日間、パートナーMFIの一つ、Abuyog St. Francis Xavier Credit CooperativeAFCCO)に対してガバナンス研修を実施しました。本トレーニングは社会的パフォーマンス向上の一環として、MFIの理事を含めたトップマネジメント層を対象に、効果的なガバナンスについて理解し、日々の業務に活かしてもらうことを目的としています。AFCCOはハイエン台風の被害が最も深刻であったAbuyogという地方にあり、会員数の減少に伴う経営状態の悪化に苦しんでします。そこで原状回復のための支援として、本研修を追加措置として行いました。

ガバナンス研修

ガバナンスに関する知識のクイズ

9月:SPM戦略改定フォローアップワークショップ

9月には再度パートナーFMIを訪問し、SPM戦略改定ワークショップにてドラフトしたBSCの見直しと最終確認を行いました。34日はFATIMA Multi-Purpose Cooperative (FATIMA)5日〜6日にはBontoc Multi-Purpose Cooperative (BCCI)を訪問、そして27日〜28日はAFCCOに対してフォローアップワークショップを実施しました。MFIは今後このBSCに定めた計画を実行し、顧客の保護と持続的かつ財務的に自立した経営の実現を目指していきます。 

 

今後はもっと頻繁に進捗状況を共有して参りますので、何卒よろしくお願いします。

SPMフォローアップワークショップ

BSCの見直し

パートナーの協同組合型マイクロファイナンス機関へのSocial Performance Assessmentの実施

2016.05.17

本プロジェクトが目指すゴールの一つに、「パートナーである協同組合型マイクロファイナンス機関が社会的パフォーマンス管理・経営を導入する」というものがあります。

 

さて、「社会的パフォーマンス管理・経営を導入する」とはどういうことでしょう?

 

プロジェクトの紹介ページにも書いた様に、マイクロフィナンス機関は財務面、社会面の双方を両立することが大事です。(参考→http://www.planetfinance.or.jp/projects/index.php?eid=00005)

パートナー機関である協同組合型マイクロファイナンス機関にも同じ事が求められます。

彼等がきちんと自分たちのビジネスを回して収益を上げつつ、貧困削減等の社会面にも配慮した経営を行う事で、より効果的な開発効果が期待できるからです。

 

社会的パフォーマンス管理・経営を導入する上で大事なのが、当然、現状の把握です。パートナーの協同組合型マイクロファイナンス機関が現時点でどの程度社会的パフォーマンス管理・経営を実施できているのかを調査し、その組織がもつ特徴や弱点を把握する事で、これからどの様な点にフォーカスして社会的パフォーマンス経営を導入してゆけば良いかの指針を作る事ができます。

 

このような調査をSocial Performance Assessment と言います。

 

 

今回は、このSocial Performance AssessmentをSocial Performance Indicator 4 (SPI4)というツールを用いて行いました。

(このツールは無料でダウンロードできます。→http://www.cerise-spi4.org/)

 

 

 

実際にパートナーの協同組合型マイクロファイナンス機関を一機関ずつ訪問し、経営陣や職員、顧客にインタビューしたり収支報告書をレビューしたりすることで無事このSocial Performance Assessmentを完了することができました。

 

 

Social Performance Assessmentの一環としてパートナーの協同組合型マイクロファイナンス機関の顧客にインタビュー

Launching Ceremonyを実施しました!

2016.05.10

 先日、411日の月曜日、レイテ島、タクロバン市においてプロジェクトの開始セレモニーを行いました!

 

セレモニーにはパートナー機関に選定された3つの協同組合型マイクロファイナンス機関やカウンターパートのNational Confederation of Cooperatives (NATCCO)、協同組合の規制監督を担当するCooperative Development Authority (CDA) 、資金提供者であるJapan International Cooperation Agency (JICA)等から担当者が参加しました。

 

セレモニーでは、午前中はプロジェクトの概要確認やMemorandum of Agreement (MOA) の締結等を行い、午後は達成すべき目標の確認や課題の洗い出しを参加型のワークショップ形式で行いました。

 

 

 

このセレモニーをもって、これから3年間にわたるプロジェクトの開始となります。

 

今後、プロジェクトの概要や進捗状況、各パートナー機関の紹介、現地の状況等を多岐にわたってこのブログ上で発信してゆきます。

 

読者の皆様に現場の状況や関係者の生の声を伝え、また、多角的な視点を織り交ぜながら開発一般や途上国金融、マイクロファイナンスやファイナンシャルインクルージョンについて考える機会を提供できればと考えております。

 

どうぞ宜しくお願いします!

セレモニーにて関係諸機関とMOAを締結

プロジェクト
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