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第1回プロジェクト報告会(質疑応答)

2012.01.24

2012113日(金)に開催いたしました第1回プロジェクト報告会にて、参加者の皆様からいただいたご質問と、それらに対する回答をご紹介いたします。 

Q1)ミンダナオに所在するMFIの平均利子率はいくらか?また商業銀行の利子率はいくらか? 

A1) MFIや商品の種類によっても異なるが、実効金利80%ほど。小額のローンを提供するための取引費用が高いため、利子率も高めに設定せざるを得ない。都市部の銀行よりは高いが、インフォーマルな高利貸しの利子率は200〜300%にも及ぶため、彼らと比較すると低位である。

Q2)マイクロファイナンスの普及よりも、雇用の拡大のほうが重要ではないのか? 

A2) もちろん、雇用を十分に提供できる政府の施策があればそれに越したことはない。しかし、フィリピンを始めとする多くの途上国では、人口増加率に対して雇用 創出が追いついていないのが現状。十分な雇用が創出されるまではマイクロファイナンスには重要な意味があると考える。

Q3)バルーンメソドロジーをいままで取り入れてこなかった理由は? 

A3)対象としているミンダナオのMFIは、都市部で成功したMF商品をそのまま導入しており、住民のニーズに適した農業マイクロファイナンス商品を開発する段階までいっていない。フィリピンのマイクロファイナンス業界は、他国と比べて発展しているとはいえまだまだ発展段階にあるといえる。

Q4)今後どのような方法で僻地へのアウトリーチを拡大させていくのか?

A4)ニーズアセスメントを実施しなければまだ具体的にはいえないが、たとえばSPMを強化すること、あるいはモバイルバンキングを導入することなどが考えられる。

Q5)台風の被害による影響はどうか? 

A5)メディアで報道されているように、1000名を越す死傷者が出ており、まだ行方不明者の捜索がなされている。今月末にカガヤンデオロ市にてMMC主催のミーティングに参加し、MMCMFIから聞き取りを行う予定。復興支援のためのマイクロファイナンス商品や災害に備えるための保険商品等の可能性が注目される。 

Q6)最貧困層向けの融資ではないのか? 

A6)MFIにもよるが、対象地域のMFIではビジネスローン(中小零細事業者向けローン)をやっているところが多い。今後のニーズアセスメントでより詳しく調査する。

Q7)担保は取るのか?

A7)今回選択した2つのMFIでは、担保は取っていない。

Q8)プラネットファイナンスグループのほかのプロジェクトで発生した出来事で、今回のプロジェクトに生かせる教訓などはあるか?

A8)EUの助成を受けて実施している先行プロジェクトが存在するため、そこでの経験は本プロジェクトの活動計画立案、予算作成、カウンターパート選定等、あらゆる場面で役に立っている。

Q9)対象作物はどういったものがあるか?また灌漑設備も対象となっているのか? 

A9)米、トウモロコシ、ココナッツ、カカオなど。灌漑設備もニーズアセスメントの結果必要があると判断されれば対象となる。 

Q10)今回の災害のようなリスクに関する対処として何か予定しているものはあるか? 

A10)農業保険の需要はあるものの、保険商品は融資や預金とは異なり複雑な商品であるため1つのMFI単独では成立し得ない。従って、本プロジェクトで保険商品を扱うことは難しい。しかしフィリピン政府が推進している農業保険のプログラムを紹介することはありえる。

Q11)貸付資金はプロジェクト予算に含まれているのか? 

A11) 含まれていない。 

Q12)SPMの指標としてはどんなものを使っているのか? 

A12)SPMの指標はMFIそれぞれミッションやソーシャルゴールに従って設定されるので、現段階では何を指標に使うかは決まっていない。 

Q13)カウンターパートにMFIではなくMMCを選んだ理由はなにか? 

A13)MMCはミンダナオのMFIをメンバーとするネットワーク型組織であり、財務諸表などの数字には表れない情報(CEOのリーダーシップの強さなど)を持っているため、MFI を選考するにあたり有益だと考たから。また、MMC と協同でMFIに対して技術支援をおこなうことによって、MMCの能力が強化され、プロジェクトの持続可能性やインパクトの観点から有益だと考えたから。

たくさんのご質問ありがとうございました。次回開催の第2回プロジェクト報告会は2012年7月頃を予定しており、MMCのジェフをゲストスピーカーに迎える予定です!

 

(アシスタントプロジェクトマネージャー 松浦)

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