HOME > JICAミンダナオ草の根技術協力 > 第1回プロジェクト報告会
明けましておめでとうございます。昨年末はミンダナオを直撃した台風により大きな被害を受け、困難な年の終わりとなりましたが、今年は昨年よりも彼らの生活を少しでも改善していけるように、プロジェクトチーム一同尽力していきます。
2012年1月13日(金)に、新宿区市ヶ谷のJICA研究所にて、プロジェクト第1回報告会を実施いたしました。平日の夜であったにもかかわらず多くの方にご出席をいただき、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
報告会では、プラネットファイナンス事務局長の田中和夫の挨拶に始まり、JICA地球ひろばの田和美代子様より「JICA草の根協力事業について」と題し、JICA草の根協力事業の概要についてのご説明を、また、経済基盤開発部の辻一人様から「JICAのマイクロファイナンスに向けた取り組み」と題し、 マイクロファイナンスの課題とJICAの取り組みについてご講演をいただきました。辻様からは、マイクロファイナンスには様々なレベルで解決すべき大きな 課題がある一方、膨大な潜在顧客と多様な担い手のある現状の姿、また、直近の国際的な話題とマイクロファイナンスに関するJICAの具体的な取り組みのご紹介をいただきました。
そして最後に、開発援助に求められるのは、「イノベーション」の創造とその普及に向けて知恵を出すことであるということ、また、市場の余剰資金をどのよう に本当に必要な人に届け、彼らの日々の資金管理のストレスから開放するか?そして、マイクロファイナンスという周辺部から、「責任ある金融」を金融部門全 体に主流化できるか?というメッセージ・課題をいただきました。マイクロファイナンスに対するJICAのビジョンについて勉強することができ、非常に興味 深く刺激的な時間となりました。
その後、プラネットファイナンスプロジェクトマネージャーの長友留奈より、本プロジェクトにおける支援の取り組みについてご説明させていただきました。プロジェクト体制等の基本情報、ミンダナオの零細農民の現状の問題点と、それを改善するためのプロジェクト実施内容の説明、またミンダナオ台風被害の影響等について解説をいたしました。下記に資料を添付していますので、ぜひご覧ください。
次回、ご出席いただいた皆様からのご質問内容についてご紹介させていただきます。
また、最後になりましたが、ご出席された方々からいただきましたミンダナオ台風被害に対する募金額は、総額19,965円となりました。募金額は全額カウンターパートのMMCに届けられ、MMCから被災地のMFIに届けられ、MFIの再建および被災者への支援のために使用されます。多くのご協力をありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。弊法人HPにて、引き続きご寄付を募集しています。
(アシスタントプロジェクトマネージャー:松浦)