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5月22日〜24日及び29日〜31日に、カガヤンデオロ市とダバオ市にてパートナーMFIのMilamdec・BCS及び周辺地域の複数のMFIのマネジメント層を迎え、SPM(社会的パフォーマンス経営) Introductory Strategic Workshop※を開催しました。3日間のワークショップでは、参加者主体のグループワークを中心に、SPMが理解できる仕組みをとりました。
SPMとは、「組織の社会的ミッションを効果的に実践に移していくこと」と定義されます。 ワークショップではまず、参加者がそれぞれのMFIのビジョン&ミッションを再確認することから始まります。往々にして曖昧なイメージでしかないミッションを、「誰にサービスを届けようとしているのか」「どのようにして顧客のニーズに応えていくのか」「顧客の人生に対し、どのようなプラスの変化を与えようとしているのか」といった質問を重ねながら、具体化させていく作業を行います。そうして定めた目標(Goals)を、さらにSMART(Specific, Measurable, Achievable, Relevant and Time-bound)な目的(Objectives)に落とし込んでいきます。
そのようにして具体的かつクリアにミッションが見えてきたところで、実際のオペレーションにどう組み込んでいくか、ということが話し合われます。それぞれの部署(財務、人事、監査等)毎に目的を達成するための具体的な役割を特定し、実際のオペレーションとのギャップを話し合い、それぞれの課題と解決法を定め、ミッションを実践に移すためのアクションプランを作成してワークショップは終了です。
参加者からは、SPMについての理解がより深まった、MFIでSPMを組み込むための大きな動機付けなった、と満足の声をいただきました。
※このワークショップは、Imp-Act Consortiumの手法に基づいています。ご興味がある方は下記リンクをご参照ください。http://www.imp-act.org/