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10月8〜12日及び11月12〜15日にかけて、それぞれMilamdecとBCSにて農業マイクロファイナンス商品開発のためのマーケットリサーチを実施しました。本プロジェクトでは、零細農民の収入サイクルにより適した農業マイクロファイナンス商品開発と実地試験・モニタリングを行うことを3つあるプロジェクト目標のひとつとしており、今回のマーケットリサーチはその第一歩になります。
マーケットリサーチでは、まず、農業に従事しているMFIの顧客と、将来顧客になる可能性のある非顧客を対象にフォーカスグループディスカッションを行いました。ディスカッションを通して、それぞれの地域の農民の具体的な収入と支出のサイクルを中心に、主要作物の収益性、主なリスク等様々な情報を拾い出します。ツールはプラネットファイナンスが開発したコモディティプロファイルを用い、作物毎に、毎月の人件費と材料費・設備費を具体的に算出し、地域の農民の代表的なキャッシュフローを描き出します。担保を取らず、かつ悪天候や災害等のリスクを常に負う農業マイクロファイナンスの商品開発では、その地域の農民のキャッシュフローに合わせた商品を開発することが非常に重要になります。
フォーカスグループディスカッション
また、今回のマーケットリサーチでは、フォーカスグループディスカッションのほかに、それぞれの地域で活動するインフォーマルレンダー、農業関連の地方政府機関、競合他社に対してインタビューを行い、商品開発に必要な周辺情報を強化しました。
今回収集した情報はすべてまとめてレポートにし、年明けに予定している商品開発ワークショップにて、より地域の農民の環境や特性に合った農業マイクロファイナンス商品開発を行う際に用いられます。
顧客とのインタビュー