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2月18日から22日にダバオにて、Milamdec・BCS合同の農業マイクロファイナンス(AMF)商品開発ワークショップを実施しました。このワークショップは、昨年末に行ったマーケットリサーチで収集したデータを基にディスカッションを行い、その場で商品マニュアルの最初のドラフトを作成するため、マニュアル作成ワークショップ、あるいはライトショップ(Writeshop)とも呼ばれます。
Milamdecは既にAMFローンが存在しているため、既存の商品を見直し改定する作業を行い、BCSに関しては今回が初めてのAMF商品導入となるため、一から商品の開発を行いました。今回のワークショップで完成したマニュアルドラフトのコンテンツは下記のとおりです。
また、3月4日から8日にかけてMilamdecにて、引き続き11日から15日にかけてBCSにて、ローンアドミニストレーショントレーニングを実施しました。このトレーニングは、商品開発ワークショップを補完し、かつ実際にフィールドで商品を扱うことになるローンオフィサーに対して、新しい商品の知識や取扱スキルを提供することを目的としています。商品開発ワークショップで議論が不足していた箇所を補強し、また、新しい商品が十分に農民の需要に合っており、内部プロセスに問題がないかどうかを確認するストレステストを実施しました。ストレステストではPost-Mortem Analysisという手法を用い、「2013年9月(1ローンサイクル終了後)にPAR (Portfolio at risk:全貸付残高の中で返済期限を過ぎているもの)が40%です。その原因は何ですか?」という質問を投げかけ、その原因を分析するというアクティビティを行いました。
これまで1年半様々な活動を行い、その度にたくさんのスタッフに積極的に参加していただきましたが、今回の商品開発ワークショップとローンアドミニストレーショントレーニングでは新しい商品を創り出すということで、今まで以上に期待と興奮が混じった非常に活発な議論が行われ、大変有意義なワークショップとなりました。
今後の予定は、ミンダナオ地域のお米とトウモロコシの農期が4〜5月に始めることに合わせてパイロットテストを開始し、モニタリングを実施しながら1ローンサイクル終了毎に商品改定を行っていきます。パイロットテストは全部で3ローンサイクル実施し、最終的にはプロジェクト終了間際に商品が完成する予定です。