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12月9〜13日の5日間で、Milamdec、BCS、CBCのパートナーMFIに対し、金融リテラシー講師養成トレーニング (Financial Literacy Training of Trainers: TOT) を実施しました。本トレーニングはもともと8月頃から各MFIにてそれぞれ実施することが予定されていたものですが、治安の問題のため12月にセブにて、3MFI合同で実施する運びとなりました。
本プロジェクトの金融リテラシーコンポーネントは、プロジェクト内で直接顧客にトレーニングを実施するのではなく、MFIの人事・トレーニング担当者や支店マネージャー等に対して「トレーニングのやり方をトレーニングする」ことによって、本トレーニング参加者が各MFIに戻った後、本人(あるいは、更に現場で働くローンオフィサー等にトレーニングを行った後、彼ら)が顧客に対してトレーニングを提供する、と言うアプローチを取ることにより、効果的に金融リテラシートレーニングが顧客へ提供されることを期待しています。
Experienced-Based Training Cycle
本TOTは、アダルトラーニングの手法と、金融リテラシーの二本立てになっています。前半のアダルトラーニング手法では、後にトレーナーとなる参加者に対して、アダルトラーニングの基本的な考え方を伝えます。子どもに教育を行うことと、すでに知識・経験のある大人に対してトレーニングを行うことの違いに注目し、Experienced-Based Training Cycle(上図ご参考)を紹介し、各MFIのトレーニングにおいても取り入れることを奨励しました。
また、後半ではニーズ調査を踏まえてプラネットファイナンスが作成した金融リテラシーモジュールを用い、夢の達成のためにどのようなお金の扱い方をすべきなのか、収入と支出、貯蓄、保険、借入といったトピックに沿ってトレーニングを実施しました。
今後、参加者は本トレーニングで得た知識とプラネットファイナンスが提供したマザーモジュールを基に、各MFIのコンテクストに合わせてトレーニングガイドラインを作成します。そのガイドラインを基に、実際にスタッフが現場に入り、顧客に対し金融リテラシートレーニングを行っていくという流れになっています。プラネットファイナンスは今後、ガイドライン作成のサポート及びモニタリングを中心に活動していきます。