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ミンダナオ地域のセキュリティ状況の悪化に伴い、プロジェクトモニタリングは現在ダバオ在住のカウンターパートMMCのスタッフが単独で行い、マニラからプラネットファイナンススタッフが遠隔で支援する体制をとっています。農業マイクロファイナンス商品導入のモニタリングでは、毎月定期的にMFIの本部そして支店を訪問し、MFI職員へのインタビュー、商品の申込用紙、審査書類等のランダムチェック、そして顧客へのインタビューを通して、開発した商品が本当に零細農民の需要に合致しているか、そしてMFIの内部でその商品の取扱いに関するオペレーションがうまくいっているかを細やかに確認しています。
プロジェクトの農業マイクロファイナンスコンポーネントでは、昨年10月に実施した農業マイクロファイナンス商品改良ワークショップの結果を受けて、現在2回目のパイロットテストを行っています。1つのパートナーMFIの活動エリアを例に挙げると、例年10月から3月が米の栽培シーズンになっており、3月現在はちょうど収穫の時期となっています。本プロジェクトで開発された農業マイクロファイナンス商品は、収穫の時期、つまり現金収入のある時期にローンの支払を行えるようになっており、現在はちょうど最終のローンの回収が行われているところです。この2回目のパイロットテスト終了後に得られる顧客数、延滞債権率、強制預金総額等のデータによって、商品開発達成度を検討し、残りのプロジェクト期間で調整を行っていくことになります。