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「三陸復興トモダチ基金」の支援先の一つ、南三陸町の「スーパーさいち」をご紹介します。
「スーパーさいち」は、主に南三陸地域の仮設住宅を、移動販売車で回るスーパーマーケットです。震災により近隣のスーパーマーケットが休業した、津波で車が流されてしまった、などの理由により、南三陸町では未だに多くの人が買い物に負担を強いられています。地域ではスーパーの他、小売店の多くも被災してしまった為、生活用品を買える場所がコンビニ以外になく、隣の登米市に30分以上かけて買い物に通う町民も少なくありません。
三陸沿岸地域の中での南三陸町の位置
スーパーさいちは、そんな移動手段を持たない被災者に、生鮮食品や日用品などを冷蔵車で移動販売しています。代表の最知純さんは13年間マグロ漁師として世界各国をまわったのち、気仙沼市の海産物・土産物市場である『海の市』の店長を10年以上務めました。これらの経験により、お店ではその日市場で仕入れた新鮮な魚や、刺身などの加工食品が手頃な値段で提供されています。
移動販売車に乗りこむ最知さん
地元の人々にとって、最知さんは古くからの顔なじみであるため、移動販売者の巡回は仮設住宅に住む人の安心感にもつながっています。定期的にスーパーさいちを利用するお客さんは、「最知さんの所で買った美味しいお刺身を食べるのが週末の楽しみなのよ。」と笑顔をのぞかせていました。
「スーパーさいち」で販売される新鮮な海産物
「店の準備は早朝3時から行われますが、私の到着を笑顔で待ってくれるお客様がいるのでこの仕事を楽しんでいます。地元の海で漁師が採った海産物を地元の人に食べてもらうことを通じて地域の復興に貢献していきたいです。」と最知さんは語って下さいました。
海産物以外にも様々な食品や日用品が販売されています