HOME > 東北復興支援 > 創業から現在まで(NPO法人ピースジャム)
三陸トモダチ基金の第1期の支援先であるNPO法人ピースジャムさんの創業から現在までを紹介します。
代表の佐藤賢さんは震災直後の物資が不足するなか「赤ちゃんのお腹をすかせない」を合い言葉に紙おむつや粉ミルクを配布するなど子育て中の母親たちの支援を開始。やがて佐藤さんの活動は多くの賛同を得て継続的な母親の支援団体「ピースジャム」の誕生につながります。
こうした佐藤さんの取り組みは、震災後幼い子どもを連れて集まる場所が少なくなり、また育児中のためなかなか仕事に就くことができない母親たちに子育てと働く場所をつくる活動へと発展します。2011年10月に子どもを見ながら仕事ができるジ ャム工房をスタートさせました。
当初は公民館を間借りして週に1・2回ジャムを生産していましたが、安定生産ができず大口の取引に結び付かないことが多々ありました。 そこで、各方面からの支援を募り今年8月気仙沼市内に工房を新築させました。新 しい工房では元気に遊ぶ子どもたちを見ながら働く母親たちの姿があります。
子どもは母親たちに見守られながら工房内を元気に走り回ります
ピースジャムはジャム製造の他に縫製事業も手がけ始め、二重立体格子の生地で編むことで肌にやさしいモスリンを商品化しました。現在は自社製造のジャムとこのモスリンの商品ブラッシュアップに取り組んでいます。佐藤さんは「被災地の商品だからと売れる時期は過ぎた思う。本当にいい商品を作っていきたい」と話しています。現在は11人が工房で働いており、将来は20人の雇用を創り出すべく事業の発展を目指しています。
ロンドンでデザインされ東北でつくられたベビーモスリン